idea factory from newspaper 2003 7 2

CANON
 今朝の新聞では、
「キヤノン、先端基礎研究に、2,000億円」とあります。
キヤノンというと、一般の人は、プリンターメーカーと思うでしょうか。
あるいは、デジタルカメラを作っているメーカーと思うでしょうか。
投資家ならば、半導体製造装置関連のメーカーと思うでしょうか。
ニコンも半導体製造装置関連のメーカーです。
 ここで、一般庶民と投資家との、認識のズレがありますね。
私は、キヤノンをどう見ているか。
ナノテクメーカー、光技術メーカーに脱皮できるかを見ています。
一般庶民、投資家と、だいぶ認識が違いますね。
 なぜ、こんなに認識が違うか。
これは、マメに科学雑誌を読んでいるか、どうかの差でしょう。
最近の一般庶民は、科学雑誌を読まなくなったそうですね。
昔は、一般庶民も、よく科学雑誌を読んで、
将来の夢の技術を語り合ったものです。
残念ながら、それは、古き良き時代になってしまいました。
 投資家にとっては、科学雑誌は必須です。
ただし、科学雑誌は、あまりに基礎科学の分野に偏っているかもしれません。
しかし、科学雑誌によっては、
すぐ実用化できる科学知識や発明を扱っている雑誌もあります。
投資家向けの科学雑誌が、必要になる時代がきているかもしれません。
 いきなり、科学雑誌を読むのもつらいでしょうから、
参考までに、わかりやすい参考書を挙げます。
内容的に言って、入門書でしょうか。
 2002年12月発行の、投資レーダー社の「2003年株式10大テーマ」を見ます。
P25にナノテクのわかりやすい説明があります。
図解入りのわかりやすい説明です。
この本は、最先端技術を、絵で、わかりやすく説明してあります。
科学雑誌が、読みにくいならば、この本が入門書になるでしょう。
 さて、P26には、世界のナノテク特許出願のランキングがあります。
1位は、NECです。
NECと言えば、ナノテクと、投資家は、すぐ連想します。
これは、投資家ならば、誰でも知っている事実です。
しかし、キヤノンも12位とがんばっています。
 21世紀は、「光技術」の世紀です。
この分野は、光学メーカーであるキヤノンにとっては、得意な分野でしょう。

日経平均株価について(Nikkei Stock Average)
 日経平均株価の日足チャートを見てください。
2月17日を頂点とするトレンドラインを引いてください。
下降トレンドラインになります。
しかし、この下降トレンドラインを上に突き破ったのが、
5月上旬です。ここで、流れが変わった可能性があると判断します。
さらに、日経平均株価が反転して、上昇した時に作った小さな山があります。
5月13日を頂点とする山です。
この山を6月上旬に超えました。
これで、流れが変わったと判断します。
さらに8,829円の上値抵抗ラインを6月中旬に超えました。
これは、上昇基調の確認行為になりました。
ポイントは、5月上旬でした。
後は、確認シグナルです。

両面表示の有機EL( EL display )
 1枚のパネルの表と裏の両面に、映像を表示できる、
フルカラーの有機ELを開発した。
 この有機ELの技術を応用すれば、
窓ガラスが、ディスプレイになります。
さらに、紙状のCPUを開発したメーカーもありますので、
窓ガラスコンピューターも実現可能となります。
 さらに、この有機ELの技術を応用すれば、
車のフロントガラスに有機ELを組み込んで、
フロントガラスが、カーナビの画面になります。
 こうしてみると、車のハイテク化、自動車の電子化は、
やっと、これから始まると言ってよいでしょう。

株式市場の売買代金が1兆円を突破(stock market)
 売買代金が、1兆円を超えるのは、実に久しぶりのことです。
かなり、久しぶりですね。
1兆円を超えていたのは、昔のことで、いつだったでしょうか。
 出来高も、連日、10億株を超えています。
10億株を超えると、一部の証券会社では、
大入り袋を出しているらしいですね。
 しかし、10億株を超える日が、24日連続と、
歴史的記録になっていますので、
大入り袋というケチなことをしないで、
臨時の手当を出した方がいいでしょう。
証券会社というものは、出来高で稼いでいるようなものです。
今は、他のものに浮気をしていますから、
メリットが、思ったほど、少ないかもしれませんね。
しかし、証券会社の収益改善に貢献したはずです。